不埒な上司と一夜で恋は生まれません

「……オリーブの実がなったら?

 えーと、新鮮で美味しそうだなって思っただけなんですけど」
と素直に言って、なんだ、それは!? とキレられてしまう。

「オリーブの実がなったら、俺と結婚してくれるとかじゃないのかっ?」

「いや、なんで、オリーブの実が私の運命を決めるんですかっ」
と言ったら、

「……どうしたことだ。
 お前の方がまともなことを言っている」
と耀はショックを受けていた。

「……すみません。

 あの、私、もう課長の前に現れるつもりはなかったんです。
 だって、私がいると、課長の出世の妨げになるんじゃないかと思って。

 でも、ひとりで違う街に行ってもなんか寂しくて。

 課長と行ったのと同じ、トンカツのチェーン店にも入ってみたんですけど。

 なんか違うなって……」