そこから「ソッポ王女」とつけられたらしいけれど、そんなことはまったくない。

 そもそも、そう認識されるほどだれかと付き合ったことはない。それどころか、だれかに見られることもなかった。

 ほんと、わたしをどこまで貶めたらいいのかしら。だいたい、わたしみたいに価値のない人間を貶めて、なんの得になるのかしら? 意味があるのかしら?

 そう考えざるを得ないけれど、暇を持て余す人たちは、そういうことであらゆる隙間を埋めているのかもしれない。