澪「新くんはただのお友達だよ?先輩と後輩、ただそれだけ……」

瑠衣「ほ、本当ですね……?」

澪「うん!嘘じゃないよ」

瑠衣「っ……僕、勘違いしてました。それで先輩に復讐しようとキスして……」

澪「ふ、復讐?」

澪(なんか物騒なんですけど……!)

瑠衣「無理矢理僕のものにしてやろうと思ってたんですけど……最初から誰のものでもなかったんですね」

澪「そ、そうだね」

瑠衣「じゃあ、僕と付き合ってくれますか?」


両手を包み込むように握られる。

一度目が合うけれど、パチクリ瞬きをして澪が目をそらしてしまった。


澪「か、考えさせて、欲しい……」

瑠衣「それって、可能性があるってことですよね?」

澪「う、うん……」
(ほんのちょっとだけだけど……)

瑠衣「じゃあ先輩が返事してくれるまでに、好きになってもらえるように頑張りますね」


にこっとずるい笑みを浮かべた瑠衣に、少し心を掴まれたような気分になってしまう。