コーヒーメーカーやオーブンなど、最新式の調理器具も整っている。
大きな冷蔵庫の前で、開けていいものか一瞬ためらう。
けれど、せめて朝食くらいは用意しなければと思い、意を決してドアを開いた。
中に並んでいたのは、ミネラルウォーターやお酒類ばかり。
社長が自炊なんてするはずがないか。
もしかしたら朝食はいらない人なのかもしれない。
そう思って、そっと冷蔵庫を閉めた――そのときだった。
「おはよう。ずいぶん早いな」
背後から声をかけられて、思わず肩が跳ね上がった。
「おはようございます! 勝手に冷蔵庫を開けてすみ……」
慌てて振り返った瞬間、言葉が喉で止まる。
そこに立っていたのは、いつもの整ったスーツ姿の社長ではなかった。
上半身は裸で、鍛え上げられた筋肉が惜しげもなく露わになっている。
濡れた黒髪から水滴が落ち、首筋に掛けられたタオルがしっとりと肌に貼りついていた。
普段きっちりと整えられている髪が無造作に下ろされているのも新鮮で――思わず息を呑む。
(……腹筋、割れてる……)
大きな冷蔵庫の前で、開けていいものか一瞬ためらう。
けれど、せめて朝食くらいは用意しなければと思い、意を決してドアを開いた。
中に並んでいたのは、ミネラルウォーターやお酒類ばかり。
社長が自炊なんてするはずがないか。
もしかしたら朝食はいらない人なのかもしれない。
そう思って、そっと冷蔵庫を閉めた――そのときだった。
「おはよう。ずいぶん早いな」
背後から声をかけられて、思わず肩が跳ね上がった。
「おはようございます! 勝手に冷蔵庫を開けてすみ……」
慌てて振り返った瞬間、言葉が喉で止まる。
そこに立っていたのは、いつもの整ったスーツ姿の社長ではなかった。
上半身は裸で、鍛え上げられた筋肉が惜しげもなく露わになっている。
濡れた黒髪から水滴が落ち、首筋に掛けられたタオルがしっとりと肌に貼りついていた。
普段きっちりと整えられている髪が無造作に下ろされているのも新鮮で――思わず息を呑む。
(……腹筋、割れてる……)



