【改稿版】シンデレラは王子様と離婚することになりました。

「戻らないって言うよ。私の幸せな場所は大翔の隣だって、はっきり伝える。わかってもらえるかは自信ないけど……そうしないと前に進めない気がするの」

 私の言葉に込めた決意を感じ取ったのか、大翔はしばし黙り込み、やがて腹を括ったように口を開いた。

「……わかった。ただ、その場には俺も同席させてくれ」

 胸がじんと熱くなり、私は静かに頷いた。

「大翔が側にいてくれた方が、きっと勇気が出ると思う」

 そう答えると、大翔は優しく笑みを浮かべ、私の頭を撫でてくれた。

心が満たされていき、少しずつ本来の自分を取り戻していく気がした。

 その後、高城さんに連絡を済ませた大翔は、駅前のレストランで食事をとろうと提案してくれた。

温かい料理でお腹が満たされると、緊張が緩み、眠気が一気に押し寄せる。

「寝てていい」

 そう言って大翔の肩を貸され、安心に包まれながら目を閉じた。

もう二度と、同じ過ちはしないと心に誓いながら。