けれど、相手の少女もまた、俺以上に大きな悲鳴を上げて飛びのいた。
お互いに本物の人間だと気づき、バツの悪さを誤魔化すように、俺はつっけんどんに言った。
「……うるさいな。俺は人間だ」
「そんなこと、わかってるよ! そっちが大声出したから、こっちだって驚いたんでしょ!」
少女はぷくっと頬を膨らませ、怒りを示す。
青い小花柄のワンピースに麦わら帽子。
俺よりずっと小柄で、陽射しを浴びて光る瞳が印象的だった。
「お前、何年生だ?」
「え? 小学二年生だけど」
「俺は六年だ。……口を慎め」
その言葉の意味がわからなかったのか、女の子はきょとんと首をかしげる。
まったく、これだからガキは。
「お前、こんなところでなにしてる。子どもが遊ぶ場所じゃないだろ」
「君だって子どもでしょ!」
「俺は六年生だ。ガキと一緒にするな」
「じゃあ、君こそなにしに来たの?」
お互いに本物の人間だと気づき、バツの悪さを誤魔化すように、俺はつっけんどんに言った。
「……うるさいな。俺は人間だ」
「そんなこと、わかってるよ! そっちが大声出したから、こっちだって驚いたんでしょ!」
少女はぷくっと頬を膨らませ、怒りを示す。
青い小花柄のワンピースに麦わら帽子。
俺よりずっと小柄で、陽射しを浴びて光る瞳が印象的だった。
「お前、何年生だ?」
「え? 小学二年生だけど」
「俺は六年だ。……口を慎め」
その言葉の意味がわからなかったのか、女の子はきょとんと首をかしげる。
まったく、これだからガキは。
「お前、こんなところでなにしてる。子どもが遊ぶ場所じゃないだろ」
「君だって子どもでしょ!」
「俺は六年生だ。ガキと一緒にするな」
「じゃあ、君こそなにしに来たの?」



