【改稿版】シンデレラは王子様と離婚することになりました。

「ちょ……なにしてるの?」

「エネルギー充電中」

「私で充電になるの?」

「捺美以上の補給源なんて、あるはずない」

 冗談めかした台詞なのに、声はやけに真剣で。抱きしめる腕に力がこもる。

 その温もりに包まれて、私の胸も満たされていく。

互いにエネルギーを分け合えているのなら、それはきっと幸せなことだ。

「……もっと強力なエネルギー補給をしてもいい?」

「どんな?」

「キスしたい」

 鼓動が跳ね上がる。

「……いいよ」

 大翔は私の体をくるりと反転させ、正面から抱きしめてきた。

視線を上げると、すぐそこに彼の顔がある。

(……キスするの、久しぶりかも)

 愛おしそうに見つめられ、頬をなぞる指先が熱を帯びる。

そのままゆっくりと顔が近づき、唇が重なった。

 真綿でくるむような優しい口づけ。

うっとりと目を閉じて身を委ねていると、やがて小さく啄ばむようなキスへと変わっていく。

 抑えてきた想いが溢れ出すみたいに、大翔の熱が伝わってくる。

 息を吸い込もうと口を少し開いた瞬間、柔らかい舌がそっと入り込んできた。

「んっ……」

 驚いて目を開けると、大翔は夢中になったように目を閉じたまま、深く求めてくる。

 初めての感触に戸惑いながらも、彼の熱が体の奥に伝染して、ふわふわとした浮遊感に包まれる。

嬉しいのに、少し怖い――そんな相反する気持ちさえ甘く溶けていく。

 指先を絡め、より強く結ばれる。

 熱を帯びた口づけは、永遠に続くかのように深まっていった。