忘れられない恋

その夜、私は遥とプロポーズ丘公園にいた。



私は寒そうにベンチに座り、

小田先輩と話した内容を遥に伝える。



「そっか。小田先輩がそんなことを……」 


遥は小田先輩が私に言った言葉に感銘を受けていた。



「うん。小田先輩ってイケメンだよね?」



「え?」


私の言葉に驚き、二度見する。



「あ!顔が……とかじゃなくて中身のことだよ」


私は自分の言った内容を慌てて訂正した。


小田先輩は確かにイケメンではなかったが、性格は誰よりもイケメンに違いなかった。



「あーーうん。確かに」



「困ってる人をほっとけないんだろうね。ホント優しさが伝わってくるよ」



「分かる分かる、ふふ」


遥は納得し、頷いた。



「仁君が何で一緒にいるのか分かったよ」



「だね。結空はこれからどうすんの?」


遥は私に尋ねる。


「え?」



「言われたんでしょ?小田先輩に!」



「あ!うん。どうしよ?」


私は何をしたら正解か、

不正解か分からないでいた。



「結空はまだ好きなんでしょ」



「うん」



「だったら話しは早いね。することは一つ」



「え?」




「その名も突撃作戦♡」



私はその後、遥の話しを真剣に聞いていた。


これから何をしたらいいのか。



どうするべきなのかを。