2010年、4月。
〔高校時代〕
私の通っている学校は、
スポーツ強豪校でもなければ、
エリート校でもない、
皆が思い浮かべるような普通の学校だ。
場所は松江市近郊にあり、
ただ家から近いという理由だけで、
この高校に入っただけ。
よく大事な選択肢を誤り、
間違った方へ進んでしまう私だが、
これ以上、親には迷惑をかけられない。
ただ平凡に三年間を過ごして、
無事に卒業だけ迎えられたらいい、
そう自分に言い聞かせていたはずなのに、
王子様(彼)が私の目の前に現れ、
その考えが180℃変わるとは、
この時の私にはまだ知ることができなかった……。


