ブォーー。 ドライヤーの音が部屋中に響き渡る。 一緒にお風呂に入った後は、栞ちゃんの髪を乾かしてあげていた。 さらさらな髪から同じ匂い。 優しく丁寧に時間をかけて、髪を乾かす。 すると、二人は目と目があい、笑みが溢れていた。 毎日が幸せ…… 俺は結空のことなんて一切、考えなくなっていた。