甘くて優しい青春恋物語 ~初恋ジューンブライドの誓いは甘酸っぱい~

 あれから、数日が経った。

 私は静流に告ってしまった。その事実は、取り消そうにも消せない。

 だからなのか、この数日間はめちゃくちゃなほどに静流が甘かった。

『ほんと可愛い。マジで可愛い。こんなに可愛くて大丈夫なの……?』

『ちょっとだけ抱きしめさせて? ダメ?』

『もうヤバいくらい好き。愛してるの域。』

 ……胸焼け、するかと思った。

 あんなに甘ったるくなった静流に、私はもう少し過剰に反応するかと思った。気持ち悪いって。

 だけど、私も静流のことがやっぱり好きらしく、嫌と思えない事実がある。

 ……でも、付き合ってはいない。

 告白したはしたものの、正式に付き合う宣言はしていない。

 両想いなのに変だと思われそうだけど、私はまだ心の整理ができていない。

 そんな状態で静流と付き合うなんて、できっこないだろう。

 気持ちが落ち着いたとしても、付き合えるかどうかは分からないけど。

 はぁ……と、憂鬱な気分を転換させようと何気なく教室内から空を見上げてみる。