私、現役女子高生である立花美愛。
おそらく人当たりがいいところだけが取り柄の、平々凡々な女です。
強いて言えば夢みがち。
そりゃあみんな、一途な人が好きだと思います……。
多少重くても、1人からの愛なら喜んで受け止めれる、そう私はヤンデレ好きでした。
だけど……これは聞いていない!!
「美愛、おはよう」
寝ぼけたパジャマ姿で玄関を開ける。
立っているのは学園で王子様と名高い一条理人、幼稚園児のころからの幼なじみだった。
「りっくんおはよう」
「あー……寝起きもかわいーね、結婚しよう」
「まだ朝ごはん食べてないんだ、用があるなら早く済ませて?」
学園の王子様が、こんなにふにゃっとだらしなくにやけたらみんなどう思うのだろうか?
「だから結婚しよう?ほら今日のはどう?美愛の好きな猫のデザインの婚姻届けなんだけど」
「私まだ17だから無理だよ」
「そんなこと言わないでくれよ、僕なら権力も覆す」
「本気の顔で言わないで?」
なにせ一条グループの長男。もう少ししたら容易くそんなことこなしてしまいそうで、冗談にもならない。
おそらく人当たりがいいところだけが取り柄の、平々凡々な女です。
強いて言えば夢みがち。
そりゃあみんな、一途な人が好きだと思います……。
多少重くても、1人からの愛なら喜んで受け止めれる、そう私はヤンデレ好きでした。
だけど……これは聞いていない!!
「美愛、おはよう」
寝ぼけたパジャマ姿で玄関を開ける。
立っているのは学園で王子様と名高い一条理人、幼稚園児のころからの幼なじみだった。
「りっくんおはよう」
「あー……寝起きもかわいーね、結婚しよう」
「まだ朝ごはん食べてないんだ、用があるなら早く済ませて?」
学園の王子様が、こんなにふにゃっとだらしなくにやけたらみんなどう思うのだろうか?
「だから結婚しよう?ほら今日のはどう?美愛の好きな猫のデザインの婚姻届けなんだけど」
「私まだ17だから無理だよ」
「そんなこと言わないでくれよ、僕なら権力も覆す」
「本気の顔で言わないで?」
なにせ一条グループの長男。もう少ししたら容易くそんなことこなしてしまいそうで、冗談にもならない。