「悪くない。てか、足引っ張らないようにね。」
「は?引っ張らないし。」

こいつ、ウザイな。後でまとめてぶん殴ろ。あ、綱引きでギャフンと言ってやればいいんだ!!1回落ち着いた方がいいかな。

『綱引きの選手の皆様は――』

綱引きか。優勝出来るように頑張ろう。足を引っ張らないように。潮のせいで悪い妄想をしてしまう。でも、信じれば行ける。

「じゃ、頑張ろ。千夏!!」
「うん。」

この場合は敵味方関係ない。皆で仲良く頑張ろう。そうするしかない。よし、足を引っ張らないように頑張ろ。

『えー、まず赤対黒です。』

潮との勝負ですよ。(潮は、赤)まぁ、チーム戦だから頑張るしかないよ。

「千夏ー!!ファイトー!!」

修君の応援の声が聞こえてくる。よし、気合いで頑張ろう。優勝したら、アイツら(零回の人達)にギャフンと言わせよう。そう思う。

「行くぞ黒組ー!!」

雄叫びが空に響く。よし、頑張ろ。あれ、頑張ろって何回言ったのかな?ま、いっか!!

『黒組と赤組の皆さんは綱を持ってください。』

このアナウンスで綱を、持つ。まだ引かない。めんどくさいけど勝たなきゃ零回にギャフンと言わせられない。まぁ、言わせられなかったら別の方法で言わせるけど。

『では、綱を引いてください。』

と言うアナウンスで綱が引かれる。今、手に力を入れてるんだけどまだまだ力が足りない。よし、もう一度力を入れ直す。

「ん"ッ。」

力を入れ直す時に少し声を出す。そうしないと私はあんまり力が出ない笑。
赤組に引っ張られているけど黒組の方が強い。これだけは言える。フフッ