体育祭になった。僕が出る種目は、借り物競争とリレー、か。適当に決めたからなぁ。

「千夏は、なににでるの?」
「んーとね。リレー、綱引き、玉入れかな。」

リレー、玉入れ、綱引きか。そんなに面白味ないなぁ。つまんねー。でも、借り物競争だと、ワンチャン千夏と走れる。楽しみ。

『えー、次は借り物競争です。選手の皆さんは集合場所に集まってください。』
「行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」

頼むから千夏と一緒に走らせてくれ。頼む!!よし、頑張るか!!ルール説明が一通り終わる。よし、千夏と一緒に走りたい。

『では、よーいスタートです。』

第1走者が走る。僕は、アンカー。なんで。次の第2走者が走る。

「わー、早い。」
「って、真白いたのかよ。」

真白も走るなんて聞いてない。言ってくれれば良いのにね。なんで、言ってくれないのかな?

「千夏と走るため。」
「は?俺が千夏と、走る。」

千夏は、俺のものだ。千夏は、必ず死守する。俺は、千夏が好きだ。

「修!!」
「嗚呼。分かった。」

とうとう俺の番がきた。机の上に置いてある箱に手を入れる。紙を引く。借り物は、

『今、頭の中にいる人。』

よし、今思い浮かべた人がいる。てか、思い浮かべてた人だ。

「千夏!!」
「!!修君?」
「こい!!」
「ッえ??」

頭にハテナマークを浮かべてる千夏が可愛い。あー、お題が好きな人だと良かったのに。まぁ、そんな奇跡ないか!!