「あの子だよね。」
「うん。詩織だっけ?虐めた人。」

こう言われるのは慣れている。やってないのにやったって言われるのは慣れている。

「邪魔、どいてよ“零回の元姫”さん。」

こいつは、零回の総長若草玲太。私の元総長。いまは、別の街で管理人として喧嘩している。

「そんなぁ、元姫って言ったら可愛そぉだよぉ。」
「詩織は、優しいな。どっかの誰かと違ってな。」
「それな。詩織は、優しい」

こいつは、副総長の田中潮(うしお)。常に玲太に、着いてる。略すと犬。悪口は、もう慣れている。と元姫と、言う汚名も。肩書きも。全て慣れた。

「学校来んなよ。学校の空気わるくなるだろ。」
「だよね。てかさ、可愛い詩織さんをいじめて良く来れるね。」

うるさい。いい加減辞めろよ。ま、放課後ストレス発散方法あるで、“今”は、我慢だ。

「授業始めるぞ。」

始業のベルがなる。授業を聞いていれば全て回復する。早く学校終わってくれないかな。ストレス発散したいのにね。早く、学校終わってよ。そんな中眠気が襲った。