「良かったですね。言っておいて。」
「うん。でも、なんで?」

なんで、理由聞くのかなぁ。言わなくても分かるでしょ。ここは、零回の陣地。だから。正直、零回の存在この人の脳から忘れてるんじゃないの?

「零回の存在です。」
「あー、零回ね。すっかり忘れてたわ。」
「私は元零回なので内部事情に、詳しいです。」

なんで、忘れるのかな。1番重要なのに。仮に零回が、弱体化したとしてまた私に頼んでくるか。その時は断るけど笑

「そっか。零回って複雑な関係なんだな。」

そうですよ。めっちゃ複雑なんですよ。ありえないぐらい複雑なんですよ。面倒臭いぐらいに複雑なんです。

「そうです。複雑なんです。」
「よく頑張ったな。」

そう微笑む空廉さん。と、同時にドアが空く音がなった。

「あ!!千夏ちゃん!!ここにいたの?!」

そう、姫華さんが叫ぶ息切れしてるようだ。いっぱい走ってきたのかな?運動は、大事。

「総長ずるい。」

そう嫉妬するのは修君。彼も急いでたようで息切れが激しい。大丈夫なのかな?

「俺も一緒に喋りたかった。」

そう子供っぽく言うのは怜央さん。めっちゃ、可愛い。撫でたい。