私の質問に、理都くんは答えなかったけど。 たしかに。 理都くんの提案は理にかなっている気がした。 私の血が特別かどうかはさておき、また要先輩に襲われることがあったら困るし。 他のヴァンパイアにも吸われる心配がなくなるなら、一安心だ。 だけど。 「契約って、どうやってするの?」 問いかけた私に、理都くんが言った。 「契約の仕方は──……」