こういう言い方よくないかもしれないけど、遊び人っていうイメージ。
「そ、そうですか……?」
あくまでも覚えてないふりを貫く。
「今日はさー、誰も保健室に来なくて退屈してたんだよ」
「そう、ですか……」
「コーヒーもこれで5杯目」
「……カフェイン……摂りすぎですね……」
「ね。だからもっと別のものが飲みたいなあ、なんてね」
別のものって……?
「……っ!?」
なんだろうと考えていた私の顔の横に伸びる、要先輩の腕。
備品の棚を背に、私は要先輩の腕に囲われてしまった。
「なっ、なにするんですかっ……?」
「んー? 今日一日退屈だったんだから相手してよ」
「……っ、わ、私作業があるんで……っ」
このままだと、要先輩のペースに乗せられちゃう。
くるりと後ろを向いて、作業を再開した。



