「Precious Bloodについての謎は、よく解明できてないらしい。ただ、Precious Bloodを吸血すると、ヴァンパイアとしての能力が最強になるとかで、普通のヴァンパイアなら、そんな人間を見つけたら、つかまえて離さないだろう」
「……っ!」
そんな事実に驚きながらも、じゃあ理都くんは……?
理都くんもそうなの……?
そう思ったとき、前方からペッタンペッタン……足音が近づいてきた。
それは要先輩。
「……っ」
妖艶な空気を纏う要先輩の登場に、クッと喉が鳴る。
改めて、美形というのがぴったりな顔の造り。
引き寄せられるようにその瞳を見つめれば、向こうも同じように視線を合わせてきた。
視線がぶつかったまま、要先輩は距離を縮めて。
「……あ」



