すると教室は一瞬にして静まり返り、みんなの視線が一気に私へ向けられる。
…………あ。
「やだ、愛菜どうしたの?」
みーちゃんも不思議顔。
わわわっ、私ってば動揺しすぎだ……。
いくら本当のことを言われたからって。
「な、なんでもないよっ、へへへっ……」
なんて言いながら、背中は冷汗で冷たくなっている。
しかも、理都くんもこっち見てるし……!
うわあああ、しくじった。
私は肩をすぼめて椅子に座りなおした。
理都くんがヴァンパイアだと聞いてから数日。
ヴァンパイアって言葉に過剰に反応しちゃってる私。
クラスメイトにヴァンパイアがいるなんて、ううん、この学校にいるとは誰も思ってないよね。
だけど、理都くんがヴァンパイアだと言われれば納得。