極上ヴァンパイアは、彼女を溺愛して離さない


そのせいで学業がおろかになりがちで、俺がノートをとってやっている。


「理都くんもさー、芸能活動すればいいのに。昔っから僕以上にスカウトされまくってたじゃん」

「興味ないし。ところで、お前はどのくらいの頻度で吸血してんの?」


俺が学校でまともに話すのは世羅くらいだ。

タイプが違うため、周りからは不思議がられているらしいが。


「えー? 好きなときに吸ってるよ。この間はドラマでヴァンパイア役をやらせてもらったし、そのときは合法的に吸えてラッキーだったなあ」

「それ合法じゃねえだろ」

「えへへっ」


相手の記憶を消して好き放題吸血している世羅のようなヴァンパイアはたくさんいる。


「色んな血を吸うと栄養満点になるよ。それにみんなおいしいの。だって、みんな僕に恋しちゃってるからねー」