もしかして、ヴァンパイアのキバ……!?
「あ、あの……」
この際だからハッキリさせよう。
ちゃんと否定してもらえば、モヤモヤすることもないんだから。
「なんだ」
「違ったら、ごめんなさい」
「だから、なに」
「理都くんて、その……ヴァンパイア、ですか……?」
言っちゃった!
自分でも、すごい質問をぶつけた自覚はある。
なに言ってんだって怒られるに決まってる。
破裂しそうな心臓を抱えながら、永遠にも感じられるような時間のあと。
「……そうだ」
返ってきた答えに、ぐわん、と頭の中が大きく揺れた。
ええっ?
理都くんが、ヴァンパイア……?
うそでしょ!?
自分で聞いておきながら、そうだと言われたらなんて言っていいのかわからない。
「どうしてわかったんだ?」
あわわわわわっ。



