私は声を震わせながらみーちゃんの肩を揺さぶった。

彼女のポニーテールの毛先が、左右に激しく揺れる。


「目がどうしたの?」

「ほらっ、赤く光ってるっ!!」


この衝撃を伝えなきゃ! 

と興奮しながら言うと、みーちゃんはキョトンとして、それからあははと笑った。


「なに言ってんの? 普通じゃん」

「えっ!?」


そんなはずはっ。

みーちゃんしっかりよく見て!と思いながら理都くんに目をやると。

そこにあったのは他のみんなと変わらない黒い瞳。

ごしごし目をこすって見ても、やっぱり同じ。


……アレ?


「で、でもっ、さっきはたしかに赤かったんだってば!」

「愛菜大丈夫? 私は愛菜の目が赤いのが心配だよ~。寝不足? 寝不足はお肌の天敵だからちゃんと寝た方がいいよっ」


むう。みーちゃんてばバカにして。