その直後、理都くんの顔がこっちに振られた。
わわっ!
「……なにやってんの」
明らかに、呆れてますって口調。
ま、まずいっ!
ただでさえ見るなって言われてるのに、この状況どう説明する!?
「……ストーカー?」
「ち、ち、違いますっ……!」
目線をそらしながら、ぶんぶんぶんっと首を振る。
ああもう。
潔白を証明したいどころか、ストーカー呼ばわりされちゃうなんて。
「わ、私はただ……っ、ゴミを……」
「…………」
「今日は、当番で……っ」
理都くんの視線が、転がったゴミ箱に移動したのがわかった。
それはうそではないと思ったのか、反論する声は聞こえてこない。
「そ、それで、あの、ぼ、暴力はいけないと思って……」
すると、頭上から盛大なため息が落ちてきた。



