男子ともあまりつるまない一匹オオカミタイプだし。
ぶっきらぼうだし、話しかけても冷たく返されるのが当たり前。
女子と喋ってるところなんて見たことないかも。
噂によると女嫌いなんだって。
告白しても冷たく振られちゃうのに、そんなところも理都くんらしくてかっこいいって、みんなキャーキャー騒いでる。
5秒台なんて出しちゃって、また人気爆発だよ……と、理都くんをジーっと見ていると。
「えっ……」
理都くんの目が、赤く光ったのだ。
じわじわっと色づいて、最後は炎を放つかのように真っ赤に。
やだ、なにあれ……。
背中に悪寒が走る。
「愛菜? どうしたの固まって」
凍った空気を溶かすように声をかけてきたのは、いつも一緒にいる友達のみーちゃん。
「み、みーちゃん見てっ、理都くんの目がっ……」