この部屋を出て行くような素振りを見せるから、慌てて声をかけた。
契約したんだから、吸血するんだよね……?
「しないよ」
「どうしてっ、そのために契約を──」
やっぱり私の血を吸うって言うのはうそだったの?
理都くんは、とまどう私の手をつかんで優しく言った。
「今日はもう体力残ってないだろ?」
ふっ……と、口角をあげてそう言われれば、さっきの自分の声がよみがえってくるようで恥ずかしさがこみあげた。
「だから、今日はしない」
「……っ」
切れ長の瞳が、少しイジワルに弧を描いた。
■ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
続きは、5/25発売の文庫にてお楽しみください!
さらに新たなヴァンパイアが登場して愛菜の取り合いが急加速したり、愛菜の血をめぐって愛菜がピンチに陥ったりと、ドキドキな展開となっています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。



