「じゃあ、出かけようか」

そう言って、風岡さんは手を差し出した。


「花耶ちゃん、手を繋ご?」


「繋ぎませんから!」


「彼女なのに?」

「三ヶ月だけです!」

「つまり今は彼女ってことだね」

そう言って、風岡さんが私の手を掴んだ。