「とにかく、そんな自暴自棄になっていた俺を騎士団に入れて面倒をみてくれたのが、幼なじみのフレッド――イアンの父親だったんです」
イアンの父親フレッドは、アシュレイより年上の幼馴染みで兄貴分。血こそ繋がっていないものの、家族のような存在だったと語った。
全てを話し終えたアシュレイは「暗い話をしてしまいましたね」とことさら明るく言った。
「――まぁ、こんな経緯があるので。親戚中をたらい回しにされて孤児院へ預けられそうになったイアンを、放っておけなかったんです。フレッドが俺を助けてくれたみたいに、今度は俺が、あいつの忘れ形見を守りたいなと。そう思ったんですよ」
アシュレイは言葉を切って、カップの中のコーヒーを飲み干した。
視線の先では、先にジュースを飲み終わって立ち上がったイアンが「うわぁ」と言いながら噴水を眺めていた。
吹き上がる水滴が太陽に照らされ、小さな虹がかかっている。
それを指さして「みてみて、虹だよっ! 綺麗だねぇ」と興奮気味に飛び跳ねる。
「イアン様、あんまり近付きすぎて噴水に落ちないで下さいね!」
「わかってる~!」
きゃっきゃはしゃぐイアンを見つめながら、私とアシュレイは揃ってほほ笑ましい気持ちになる。
深刻な話の後だったからこそ、余計に心がなごんだ。
イアンの父親フレッドは、アシュレイより年上の幼馴染みで兄貴分。血こそ繋がっていないものの、家族のような存在だったと語った。
全てを話し終えたアシュレイは「暗い話をしてしまいましたね」とことさら明るく言った。
「――まぁ、こんな経緯があるので。親戚中をたらい回しにされて孤児院へ預けられそうになったイアンを、放っておけなかったんです。フレッドが俺を助けてくれたみたいに、今度は俺が、あいつの忘れ形見を守りたいなと。そう思ったんですよ」
アシュレイは言葉を切って、カップの中のコーヒーを飲み干した。
視線の先では、先にジュースを飲み終わって立ち上がったイアンが「うわぁ」と言いながら噴水を眺めていた。
吹き上がる水滴が太陽に照らされ、小さな虹がかかっている。
それを指さして「みてみて、虹だよっ! 綺麗だねぇ」と興奮気味に飛び跳ねる。
「イアン様、あんまり近付きすぎて噴水に落ちないで下さいね!」
「わかってる~!」
きゃっきゃはしゃぐイアンを見つめながら、私とアシュレイは揃ってほほ笑ましい気持ちになる。
深刻な話の後だったからこそ、余計に心がなごんだ。



