視線をあげると、オスカーとエリザが面白がるような顔でこちらを見下ろしていた。
「話したまえ」
「殿下の寛大なお心に感謝いたします。それでは恐れながら申し上げます。エリザ様への無礼な行いは全てうちの侍女が勝手にしたこと。私は一切、あずかり知らぬことでした」
「ありえな~い! この期に及んでまだ嘘をつくの? 侍女さんに責任を押しつけるなんて、あまりにもひど」
「――というのは、私の父が用意した言い訳です。ここからは、私自身の言葉で語らせて頂きます」
エリザの言葉を遮って、私は毅然と言い放った。
後ろから父の「おい、ビクトリア!」という囁きが聞こえるが無視する。
私はうつむきがちだった顔を上げると、目の前の二人をまっすぐ見すえた。
オスカー、エリザ。
私の姿をしっかりその目に焼き付けなさい。
これが、貴方たちの身勝手な恋路に振り回され、悪者に仕立て上げられた令嬢ビクトリアの最後の舞台。
華々しく咲いて、美しく去ってやりますわ――!
「話したまえ」
「殿下の寛大なお心に感謝いたします。それでは恐れながら申し上げます。エリザ様への無礼な行いは全てうちの侍女が勝手にしたこと。私は一切、あずかり知らぬことでした」
「ありえな~い! この期に及んでまだ嘘をつくの? 侍女さんに責任を押しつけるなんて、あまりにもひど」
「――というのは、私の父が用意した言い訳です。ここからは、私自身の言葉で語らせて頂きます」
エリザの言葉を遮って、私は毅然と言い放った。
後ろから父の「おい、ビクトリア!」という囁きが聞こえるが無視する。
私はうつむきがちだった顔を上げると、目の前の二人をまっすぐ見すえた。
オスカー、エリザ。
私の姿をしっかりその目に焼き付けなさい。
これが、貴方たちの身勝手な恋路に振り回され、悪者に仕立て上げられた令嬢ビクトリアの最後の舞台。
華々しく咲いて、美しく去ってやりますわ――!



