「王室の評判のために、事実がねじ曲げられるのは許せない――!」
アシュレイが拳を握り絞め、悔しさの滲む声で言った。
今回の脅迫騒動で一番怒っているのは私じゃなくて、彼かもしれない。
「エリザ・バークレーは、しかるべき刑の執行を受けるべきだ。なのに罪に問うことすらしないなんて……。いくら王室の権威を守るためとはいえ、不当だ!」
私は憤る彼を「まぁまぁ」となだめながらグラスに水を注ぐ。
いつものようにアシュレイの部屋のソファに並んで座り、晩酌を始めたのが三十分ほど前のこと。
あまりお酒に強くない彼は早々に酔っ払い、酒だと思ってグラスの中身を一気に飲み干した。
「ビクトリアさんっ! もう一杯!」
「はいどうぞ。好きなだけ(お水を)飲んで下さいね~」
ごくごくっと水を飲んだ彼は、とろんとした目で私のことを見つめた。
「今回の件で、いちばん怖い思いをしたのはあなたなのに。どうしてそんなに穏やかでいられるんですか?」
アシュレイが拳を握り絞め、悔しさの滲む声で言った。
今回の脅迫騒動で一番怒っているのは私じゃなくて、彼かもしれない。
「エリザ・バークレーは、しかるべき刑の執行を受けるべきだ。なのに罪に問うことすらしないなんて……。いくら王室の権威を守るためとはいえ、不当だ!」
私は憤る彼を「まぁまぁ」となだめながらグラスに水を注ぐ。
いつものようにアシュレイの部屋のソファに並んで座り、晩酌を始めたのが三十分ほど前のこと。
あまりお酒に強くない彼は早々に酔っ払い、酒だと思ってグラスの中身を一気に飲み干した。
「ビクトリアさんっ! もう一杯!」
「はいどうぞ。好きなだけ(お水を)飲んで下さいね~」
ごくごくっと水を飲んだ彼は、とろんとした目で私のことを見つめた。
「今回の件で、いちばん怖い思いをしたのはあなたなのに。どうしてそんなに穏やかでいられるんですか?」



