「本日は、サプライズゲストとしてオスカー殿下と本校の卒業生のエリザ様が来て下さいました。皆様、拍手でお迎え下さい!」
明るい入場曲と共に、オスカーがエリザを伴って姿を現す。二人並んでホールの中央を行進する様子は、まるで結婚式のよう。
壇上に上がったオスカーが、長々とした祝辞を述べ始めた。最初は静かに聞いていた聴衆も、次第に険しい顔になっていく。
「話が長いな。もう15分も喋っているぞ」
「子ども達の踊る時間が無くなっちゃうじゃない」
必要以上に出しゃばり時間を浪費するオスカーに、出席者の苛立ちは募るばかり。人々は長ったらしい話を聞き流し、小声で談笑を始めた。
「王宮勤めしている親戚から聞いたんだが、あの二人、最近仲が良くないらしいぞ」
「殿下は一度婚約破棄しているじゃない? さすがに二回目というのも、外聞が悪いわよね」
「そういえば、殿下の最初の婚約者。あの人、家を追い出されたらしいわよ。今どこに居るのかしらね」
自分の噂話が聞こえてきて、びくりとする。
……追い出されたんじゃなくて、自分から家を出たのよ。
さらに壇上のオスカーと視線が合ってしまった気がして、私はうつむいた。
明るい入場曲と共に、オスカーがエリザを伴って姿を現す。二人並んでホールの中央を行進する様子は、まるで結婚式のよう。
壇上に上がったオスカーが、長々とした祝辞を述べ始めた。最初は静かに聞いていた聴衆も、次第に険しい顔になっていく。
「話が長いな。もう15分も喋っているぞ」
「子ども達の踊る時間が無くなっちゃうじゃない」
必要以上に出しゃばり時間を浪費するオスカーに、出席者の苛立ちは募るばかり。人々は長ったらしい話を聞き流し、小声で談笑を始めた。
「王宮勤めしている親戚から聞いたんだが、あの二人、最近仲が良くないらしいぞ」
「殿下は一度婚約破棄しているじゃない? さすがに二回目というのも、外聞が悪いわよね」
「そういえば、殿下の最初の婚約者。あの人、家を追い出されたらしいわよ。今どこに居るのかしらね」
自分の噂話が聞こえてきて、びくりとする。
……追い出されたんじゃなくて、自分から家を出たのよ。
さらに壇上のオスカーと視線が合ってしまった気がして、私はうつむいた。



