凛々しい笑顔を浮かべたイアンが、紳士顔負けの口説き文句を炸裂させた。
キャシーは顔を真っ赤に染めて惚けたように放心している。
「あんな口説き文句、一体どこで覚えてきたんだ?」
隣でアシュレイが不思議そうに呟く。
……いやいや、絶対あなたを見て学んだんでしょう。
「無自覚なんですね」
私の呟きにアシュレイが、ますます分からないと言った顔をした。
そうこうする間にも、イアンがキャシーを庇うように前へ歩み出る。
いじめっ子の少年が「なんだよ、文句でもあるのか? 親なし」とへらへら笑いながら煽る。
「たしかに、僕の本当の家族はもういない。でも自分が可哀想だなんて思わない。だって僕には、いつも守ってくれる格好いいアシュレイがいて、泣きたい時に抱きしめてくれる優しいビッキーがいる。二人とも僕の大事な家族だ」
イアンが私たちの方を大人びた表情で見る。
出会った頃は、わんぱく怪獣だったのに、いつの間にあんなに頼もしくなったんだろう。
イアンの成長に、胸に熱いものが込み上げてくる。
嬉し泣きを堪えていると、私の手にアシュレイがそっと手を重ねる。
見上げると、彼の目にも薄っすら涙の膜が張り、きらきら輝いていた。
イアンが、拳を握りしめ言い放った。
「僕は可哀想なんかじゃない。だから、もう君の意地悪に傷ついたりするもんか」
キャシーは顔を真っ赤に染めて惚けたように放心している。
「あんな口説き文句、一体どこで覚えてきたんだ?」
隣でアシュレイが不思議そうに呟く。
……いやいや、絶対あなたを見て学んだんでしょう。
「無自覚なんですね」
私の呟きにアシュレイが、ますます分からないと言った顔をした。
そうこうする間にも、イアンがキャシーを庇うように前へ歩み出る。
いじめっ子の少年が「なんだよ、文句でもあるのか? 親なし」とへらへら笑いながら煽る。
「たしかに、僕の本当の家族はもういない。でも自分が可哀想だなんて思わない。だって僕には、いつも守ってくれる格好いいアシュレイがいて、泣きたい時に抱きしめてくれる優しいビッキーがいる。二人とも僕の大事な家族だ」
イアンが私たちの方を大人びた表情で見る。
出会った頃は、わんぱく怪獣だったのに、いつの間にあんなに頼もしくなったんだろう。
イアンの成長に、胸に熱いものが込み上げてくる。
嬉し泣きを堪えていると、私の手にアシュレイがそっと手を重ねる。
見上げると、彼の目にも薄っすら涙の膜が張り、きらきら輝いていた。
イアンが、拳を握りしめ言い放った。
「僕は可哀想なんかじゃない。だから、もう君の意地悪に傷ついたりするもんか」



