「確かにすごく綺麗だったよ。だけど、扇情的なドレスは駄目だ。万が一、ビクトリアさんに悪い虫がついたら困る」
「せんじょうてき……戦場的!? 悪い虫!? パーティ……こわい……」
イアン様……たぶん違うこと考えてるよね?
訂正する前に、次々ドレスが運ばれてくる。
なぜか非常に露出にうるさいアシュレイと、意外にもセクシーなドレスが好みのイアン。腕組みした二人の男性に厳しくチェックされながら、私は手当たり次第に試着した。もう、気分はマネキンだ。
「僕、さっきの背中あいたやつがいい!」
「あれは露出が多すぎる。こっちの方が落ち着いたデザインで素敵だ。上品なビクトリアさんによく似合う」
「えー、アシュレイと趣味合わなーい」
かれこれ三十分以上ドレスを試着しているのだが、男性陣二人の意見がまぁ合わない。
そろそろ疲れてきたんですけどぉ~と思っていると、私達の様子を見ていた女性店員が「ふふっ」と笑った。こちらを見てハッと表情を引き締める。
「すみません、ほほ笑ましくてつい。素敵なご家族ですね」
いいえ、家族ではないんです……と言いかけて、結局わたしは曖昧にほほ笑むだけにした。説明がややこしくて面倒というのもあったし、なにより。
そっか。私達、家族に見えるんだ……。
「せんじょうてき……戦場的!? 悪い虫!? パーティ……こわい……」
イアン様……たぶん違うこと考えてるよね?
訂正する前に、次々ドレスが運ばれてくる。
なぜか非常に露出にうるさいアシュレイと、意外にもセクシーなドレスが好みのイアン。腕組みした二人の男性に厳しくチェックされながら、私は手当たり次第に試着した。もう、気分はマネキンだ。
「僕、さっきの背中あいたやつがいい!」
「あれは露出が多すぎる。こっちの方が落ち着いたデザインで素敵だ。上品なビクトリアさんによく似合う」
「えー、アシュレイと趣味合わなーい」
かれこれ三十分以上ドレスを試着しているのだが、男性陣二人の意見がまぁ合わない。
そろそろ疲れてきたんですけどぉ~と思っていると、私達の様子を見ていた女性店員が「ふふっ」と笑った。こちらを見てハッと表情を引き締める。
「すみません、ほほ笑ましくてつい。素敵なご家族ですね」
いいえ、家族ではないんです……と言いかけて、結局わたしは曖昧にほほ笑むだけにした。説明がややこしくて面倒というのもあったし、なにより。
そっか。私達、家族に見えるんだ……。



