「華乃さまぁぁぁ!」

「すっごい綺麗……」

「今日もお美しいぃぃ……」



(せき) 華乃(はなの)


とてつもない美少女で、成績は学年2位。勉強もできて、運動もできる、まさに才色兼備。

学校では男子生徒から崇められている。

だが、そんな彼女は高嶺の花。

わざわざ関わろうとする者などいなかった———



「……気持ち悪い」

「……そうですか」



———()以外は。

この日初めて、例外が生まれた。