「お前、何言ってるんだ?」 「琴菜……俺がもらおうかな」 「は?」 「じゃあ俺はそろそろ退散するわ」 今日は少し話をするだけでいい。本番はこれからなんだから。 「クソっ!!!」 俺が出て行ったあとに扉を思いっきり殴る音が響いていた。