海外へ逃げた依里を晴人は全力で見つけ出し、再会したのだが、

その時ボロボロになって瘦せてしまった晴人を見て、申し訳ないと思うのと同時に愛おしさが溢れた。

『依里がいないと、息もできない』

『依里がいない世界なんて、俺にとってなんの価値もないんだよ…』

そう言って、絶対に逃がさないと確固たる意志があるのと同時に、

見捨てないで欲しいと、弱々しく縋る。


相手への愛は揺るぎないのに、愛されている自信は持てずにいる。