しばらく部屋で一休みしたあと、散歩に出掛けることになった。 部屋を出て、晴人さんと並んで手を繋ぐ。 「近くに開けた場所があって、そこでピクニックもできるみたいだよ」 「ピクニックかぁ。幼稚園の時以来してないです」 「俺も、あまりした記憶はないな。折角だから行こうか」 「いいんですか!?行きたいです!」 晴人さんと繋いでいない方の手を、勢いよく上げて挙手する。 そんな私に笑いながら頭を優しく撫でた後、小指を差し出して来る晴人さん。