極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 それに俺も……結衣さんとどこかお出かけしたいなって、よく思っているから。

 俺がはっきりとそう伝えると、結衣さんはたちまち笑顔になった。

「うん……私、秦斗君と一緒に遊園地行きたいっ!」

 ……やっぱり、可愛いなぁ。

 えへへと可愛らしく答えた結衣さんは、本当に嬉しそうにしていて。

 こうやって喜んでもらえたら、俺としては本望だ。

 多分他の人だったら、めちゃくちゃ遠慮するか面倒なほどグイグイ来るか。

 どちらにしろ、心の底から喜んでくれないだろう。

 男子は俺と関わらないようにしているし、女子は俺の外見や成績しか見ていない。

 だからきっと、結衣さんのように喜ばないだろう。

 ……結衣さん以外を誘う気なんて、サラサラないけど。

「ふふ、そう言ってくれてありがとう。」

 笑顔を浮かべて、結衣さんにそう返す。

 やっぱり俺は、結衣さんに相当惚れ込んでいるらしい。

 ……いつも笑顔は意図的に作っていたけど、今は自然と浮かべられたから。

 こうなるのは結衣さんの前だけだって、最近やっと理解した。