美花「……んっ今誰かに謝られたような」


杏奈「あら、起きたのね具合いはどう?」


美花「まだあり……」


杏奈「まあ、2人もお腹に居たらつわりも
酷いわよね、」


美花「......でも私全く辛くないんです」


杏奈「どうして?」


美花「お腹に2人も赤ちゃんがいるのに、
今からお母さんになる私がへばってたら
この子達に心配させちゃうから笑」


杏奈「強いね…そうだ!今日出かけるから
なにかあったら電話してよ?すぐに!」


美花「はい!ありがとうございます!」


美花「……あの!その前にいいですか?」


杏奈「なに?」


美花「私、この子達が産まれたら街を離れます」


杏奈「?!」


美花「この街には思い出が多すぎるから」


杏奈「美花はそれでいいの?この街を離れたら
もう友達ともあえないってことだよ?
わかってるの?」


美花「うん…その覚悟で杏奈先生に話したから」


杏奈「どこに行くか決めたの?」


美花「まだです」


杏奈「それじゃあ!」


美花「でも!もうあんな先生に迷惑かけたくない」


杏奈「美花ちゃん」


美花「私の最初で最後の我儘聞いて
くれますか?」


杏奈「……当たり前でしょ」


美花「ありがとうございます!
赤ちゃんを産んだら直ぐに出ていく
つもりです」


杏奈「分かった、でも産む時は私にも
手伝わせて」


美花「はい!」


杏奈「それじゃあ、出かけてくるは」


美花「行ってらっしゃい!」