その2/波動の得たもの
≪沢井さんからはある程度聞き及んでいることと存じますが、私は暗者ーアンジャーという立場で残り少ない時間を全うする決意に至っています。暗者というのは、平たく言えば超能力者と言う括りになります。数百年前から信州、東北周辺の山村でその能力者を意識的に後世へと伝承してきた、最後の一人が私になります≫
≪もともとは気候や天災を予知して農作物の豊作など、村に助言を与えたり、盗賊や獣などの襲撃にも備えるようになスタンスでしたが、その予知能力も暗者の場合は、自ら波動を発してその反応を得るという手法だったのです≫
≪やがて暗者同士、集団で波動を強め合ったり、離れた他の村の暗者とも波動のやり取りができるようになりました。村人との共存もしっかりできていて、この地方の農村は豊かな生活を享受することができたのです≫
≪とは言え、徳川時代も時の幕府によっては平安な暮らしが脅かされる時も多かったようです。しかし、この地方では暗者の発する波動探知で、常に先を読み込むことができ、多くの災厄を最小限に留めることができたので。その波動にある不穏な反応が現れたのは約400年前だそうです≫
≪それは、自然や霊的エネルギーとは異質の発信元でした。当時の人達からすれば未知の波動反応と捉え、暗者同士が様々な試行を施した結果、それは元人間のごく微小な”残り香”だと結論付けました。その”残り香”がある特殊な状況下で変体を重ねながら、浮遊して発するエネルギー体を持ち得たものだいう結論に辿りついたのです≫
”元人間!…つまり、死んだ人間が霊魂としてではなく、別のモンを残してそのまま進化のような過程を繰り返してっていうことか…。要は、そいつが逆神…”
そして、浅間ユイの手紙は確信に入る…。
≪沢井さんからはある程度聞き及んでいることと存じますが、私は暗者ーアンジャーという立場で残り少ない時間を全うする決意に至っています。暗者というのは、平たく言えば超能力者と言う括りになります。数百年前から信州、東北周辺の山村でその能力者を意識的に後世へと伝承してきた、最後の一人が私になります≫
≪もともとは気候や天災を予知して農作物の豊作など、村に助言を与えたり、盗賊や獣などの襲撃にも備えるようになスタンスでしたが、その予知能力も暗者の場合は、自ら波動を発してその反応を得るという手法だったのです≫
≪やがて暗者同士、集団で波動を強め合ったり、離れた他の村の暗者とも波動のやり取りができるようになりました。村人との共存もしっかりできていて、この地方の農村は豊かな生活を享受することができたのです≫
≪とは言え、徳川時代も時の幕府によっては平安な暮らしが脅かされる時も多かったようです。しかし、この地方では暗者の発する波動探知で、常に先を読み込むことができ、多くの災厄を最小限に留めることができたので。その波動にある不穏な反応が現れたのは約400年前だそうです≫
≪それは、自然や霊的エネルギーとは異質の発信元でした。当時の人達からすれば未知の波動反応と捉え、暗者同士が様々な試行を施した結果、それは元人間のごく微小な”残り香”だと結論付けました。その”残り香”がある特殊な状況下で変体を重ねながら、浮遊して発するエネルギー体を持ち得たものだいう結論に辿りついたのです≫
”元人間!…つまり、死んだ人間が霊魂としてではなく、別のモンを残してそのまま進化のような過程を繰り返してっていうことか…。要は、そいつが逆神…”
そして、浅間ユイの手紙は確信に入る…。



