ルゥの瞳は、変わらず温かかった。

幽霊でも、何でも……ルゥがそこにいてくれるのなら、私はよかった。


触れられないのは寂しいけれど……ルゥと二度と会えない絶望に比べれば、なんてことはなかった。




《アオォォォォン!》


「あっ、ルゥが呼んでる……ごめんね、ルゥ、私はここにいるよ」




最初は家に帰っていたけれど、だんだんと、私は森にいる時間が長くなっていた。


お互いが、お互いを必要としているから。

そばにいないと、不安になるから。




《グルルル……》


「ルゥ……まただれか来たの?」




幽霊になったルゥは、私以外の人に敵意を向けるようになった。

突然、理不尽に襲われたのだから当然だ。


だけどそれは、日に日に、私にも向くようになって。