それから、隣に座る佐山くんを観察するように『そっけない』部分を見つけようと思ったんだけど……
「……どうかした? 星野さん」
「あ、ごめん。何もないです……」
今、自分がとても行動が怪しかったことに改めて気づいて急に恥ずかしくなる。
「そう? そういえば、今日時間ある?」
「うん、大丈夫だよ」
「良かった。じゃあ、和室まで一人で来られる?」
「和室? 多分、大丈夫だと思うけど……何かあるの?」
「ん、ナイショ。楽しみにしてて」
授業中だから、コソコソ話していたから先生に怒られてしまった。だけど、二人顔を見合わせてクスッと笑ってしまった。



