「あの、あなたは何年生なんですか?」

「俺は、二年。二年一組だから、なんかあったら来ていいから……ここだよ、職員室」

「あっ、ありがとうございました!」

「全然いいよ。じゃ、また会えたら」


 男の子はそれだけ言って去っていった。別れてから気づいたけど、名前聞くの忘れちゃったなぁと思ったけど。

 きっとこの先、会うことはないだろうからまぁいいかと開き直り職員室のドアをノックした。