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午前の授業が終わったお昼休み。千咲ちゃんと食べようと思ったのに部活の打ち合わせみたいなのがあったようで音楽室に行ってしまった。
「まさかのぼっち飯だ」
「星野さん、一人?」
「あっ、うん。そうなの……」
佐山くんはいきなり机をくっつけてきて「じゃ、一緒に食べない?」と言われた。
「いいの?」
「うん。俺も、ぼっちだし……」
「そうなんだ。じゃあ、食べよう」
佐山くんもお弁当を広げると美味しそうなお弁当が出てきた。すごい、なんか豪華……それに、彼からはなんだかいい香りがする。
「……っ……」
なんだか、私ってなんだか変!?



