夏の気配がする週末――。
今日はよく晴れていて、眩しいほどの日差しが孤児院の中庭に降り注ぐ。青々とした芝生の上を、子ども達が元気に駆け回る。
「走って転んじゃだめよー!」
私は洗濯物をかごに取り込みながら、声をかけた。
子どもたちは、はぁい!とおざなりな返事をして、再びキャッキャと追いかけっこを始めた。
外で遊び始めてまだ数分なのに、やんちゃ盛りの男の子はすでに泥だらけ。
子犬みたいに転がり回る男子たちを、女子達は冷ややかな目で見ていた。
「これだから、男はダメね。いつまで経っても、お子さまなんだから」
「やっぱり、つきあうなら”ほうよーりょく”のあるトシウエね」
「ええ。まったくよ。あと、夫にするなら”カイショー”も必要ね」
おままごとをしながら、女の子たちがおませな口調で井戸端会議を始める。
(包容力とか甲斐性とか、そんな言葉、一体どこで覚えてくるの……?)
ふふっと笑って眺めていると、おませ集団のリーダー女子が私に尋ねた。
「あのステキなお兄さま、きょうは来ないのかしら?」
お兄さまというのは、シリウスのことだ。
今日はよく晴れていて、眩しいほどの日差しが孤児院の中庭に降り注ぐ。青々とした芝生の上を、子ども達が元気に駆け回る。
「走って転んじゃだめよー!」
私は洗濯物をかごに取り込みながら、声をかけた。
子どもたちは、はぁい!とおざなりな返事をして、再びキャッキャと追いかけっこを始めた。
外で遊び始めてまだ数分なのに、やんちゃ盛りの男の子はすでに泥だらけ。
子犬みたいに転がり回る男子たちを、女子達は冷ややかな目で見ていた。
「これだから、男はダメね。いつまで経っても、お子さまなんだから」
「やっぱり、つきあうなら”ほうよーりょく”のあるトシウエね」
「ええ。まったくよ。あと、夫にするなら”カイショー”も必要ね」
おままごとをしながら、女の子たちがおませな口調で井戸端会議を始める。
(包容力とか甲斐性とか、そんな言葉、一体どこで覚えてくるの……?)
ふふっと笑って眺めていると、おませ集団のリーダー女子が私に尋ねた。
「あのステキなお兄さま、きょうは来ないのかしら?」
お兄さまというのは、シリウスのことだ。



