もうこれ以上、我慢なんて出来ない。
こんなにも私を想ってくれている人に、嘘なんてつけない。
「ごめん……ごめんね。シリィ」
シリウスが勢いよく顔を上げる。大きく見開いた青い目と、視線が交わる。
「私もあなたが、ずっと」
好きの二文字とキス、どちらが早かったのか。
言葉を奪うように重ねられた口づけに応えて、私は目を閉じ、シリウスの背中に手をまわした。立っていられなくて、唇を合せたまましゃがみこむ。
どれほどキスをして、抱きしめ合っていたのだろう。
時を告げる鐘の音が鳴り、私たちは我に返った。
互いに気恥ずかしくて、視線をそらす。チラッと横目で見ると、シリウスも同じように流し目を送ってきて、二人でくすくす笑ってしまった。
なんだか子供時代に戻ったかのような。甘酸っぱくて、くすぐったい気持ちがこみあげる。
ひとしきり笑ったあと、シリウスが話を切り出した。
「事情を聞かせて欲しい。エスターがアデルになった過去と理由を」
こんなにも私を想ってくれている人に、嘘なんてつけない。
「ごめん……ごめんね。シリィ」
シリウスが勢いよく顔を上げる。大きく見開いた青い目と、視線が交わる。
「私もあなたが、ずっと」
好きの二文字とキス、どちらが早かったのか。
言葉を奪うように重ねられた口づけに応えて、私は目を閉じ、シリウスの背中に手をまわした。立っていられなくて、唇を合せたまましゃがみこむ。
どれほどキスをして、抱きしめ合っていたのだろう。
時を告げる鐘の音が鳴り、私たちは我に返った。
互いに気恥ずかしくて、視線をそらす。チラッと横目で見ると、シリウスも同じように流し目を送ってきて、二人でくすくす笑ってしまった。
なんだか子供時代に戻ったかのような。甘酸っぱくて、くすぐったい気持ちがこみあげる。
ひとしきり笑ったあと、シリウスが話を切り出した。
「事情を聞かせて欲しい。エスターがアデルになった過去と理由を」



