護衛を止めたのは、私でもシスターでもなく、シリィだった。
顔をしかめる厳つい護衛にもひるまず、シリィは「彼女に謝りたいんです」と頭を下げる。
援護するようにシスター・クラーラが前に出た。
「私からもお願い致します。たしかに、子供をあらゆる危険から守るのも大切でしょう。ですが、本人たちの解決を見守るのも、大人の役目だと私は思うのですよ」
「そんなことを言われても……護衛の俺にも任務ってものが……。はぁ、仕方ない」
護衛の男は渋々頷き、シスターとともに少し遠いところまで下がった。
ほかの子ども達は、お昼寝の時間がきたからか、みんな施設の中に戻ったようだ。
去り際、シスター・クラーラがシリィに向かってこう言った。
「子供のうちに、どんどん喧嘩なさい。ですが、謝罪を忘れてはいけませんよ。それと……ひとを傷つける言葉より、愛する言葉の方が、わたくしは尊いと思います」と。
顔をしかめる厳つい護衛にもひるまず、シリィは「彼女に謝りたいんです」と頭を下げる。
援護するようにシスター・クラーラが前に出た。
「私からもお願い致します。たしかに、子供をあらゆる危険から守るのも大切でしょう。ですが、本人たちの解決を見守るのも、大人の役目だと私は思うのですよ」
「そんなことを言われても……護衛の俺にも任務ってものが……。はぁ、仕方ない」
護衛の男は渋々頷き、シスターとともに少し遠いところまで下がった。
ほかの子ども達は、お昼寝の時間がきたからか、みんな施設の中に戻ったようだ。
去り際、シスター・クラーラがシリィに向かってこう言った。
「子供のうちに、どんどん喧嘩なさい。ですが、謝罪を忘れてはいけませんよ。それと……ひとを傷つける言葉より、愛する言葉の方が、わたくしは尊いと思います」と。



