「笑わないでよ」
「いや、すまない。あまりにも男っぽいからな」
「これからは、おばさんではなくっておじさんって呼ばないと。ノーラの前では父上、かな?」
「だとすれば、おれのあたらしい(つがい)は、同性というわけだ。いま、王都や他国で流行っているらしいし、流行の先端をいけるわけだ」

 あたらしいバージョンになってから、バーナードに招集された。

 居間でそれぞれのお気に入りの位置で顔を合わせた途端、みんなが笑い始めた。

 たしかに、執事役のジェフの散髪の腕前は見事だった。みずから名乗り出てくれただけのことはある。

 まずは、ノーラがほつれたり絡みあったりしていてどうしようもない長い髪の毛をばっさり切ってもらった。