「これから、どうなるのですか?」

 そう尋ねたのは、サザーランド伯爵のことだけではない。伯爵夫人とフランクのこともである。

「サザーランドについては、すぐにでも離縁の申請を行うつもりです」

 法務大臣が答えてから、伯爵夫人がためらいがちに続けた。

「じつは、アッシュフィールド公爵が様子を見に来てくださったのです」

 法務大臣の屋敷に身をよせている伯爵夫人とフランクのところに、コリンが訪れた?

「うちは、すぐそこなのです」

 法務大臣の情報は、正直どうでもよかった。

 距離や場所のことではない。コリンがわざわざ訪れたということが問題なのよ。