その試験がどれだけすごいことなのか、正直なところわからない。だけど、王立学園は親の地位身分や金貨だけではけっして入学出来ない。

 つまり、能力重視のところらしい。

 そこでハタと気がついた。

 ハンター教授は、なんらかのタイミングでノーラに出会い、彼女の才を見抜いたのでは? それで彼女のことを気にかけていたのでは? ということに。

 そんな推測をしていると、ノーラがわたしの夜着の袖をひっぱっていることに気がついた。